お知らせ
今こそ、夏目漱石を読もう
2022年02月03日
AIが仕事を奪っていくこれからの社会を生き抜くためには、AIが得意な論理的な考え方は生きるための必要条件にしかすぎず、AIが不得意な人の心を読み解く力が十分条件になってくると考えます。ちょっとした相手の所作、声の抑揚や言葉のニュアンスの違いなどから相手の心情をくみとれる人が重宝される時代がくると思います。論理的な文章が読める事はもちろん大事でありますが、小説を読んで登場人物の心の動きを感じることがさらに重要です。
また、グローバルな人材育成といいますが、これは単に英語を話す事ができるだけではなく、相手がつたない英語でも食い入るように聞きこんでくるほどの魅力的な話の内容であるかということの方がよっぽど大事です。日本人はやはり日本語で考えてこれを英語に変換してしゃべります。つまり英語に変換する前にいかに優れた日本語の文章を書けるかが大事なのです。このためには当然、豊富な日本語の語彙を知っていなければなりません。
そこで、冒頭のタイトルに戻ります。人の心を読み、日本語の語彙力を身につけるのにもってこいなのが、夏目漱石などの小説を読む事なのです。
先日、娘の学校から夏目漱石などの本を読んで読書感想文を提出する課題が出されました。私と全く同じ事を考えていることに驚きました。また、私が50歳を超えてやっと気づいた事を、若いころから教えてもらえる娘をとてもうらやましく思いました。